3ヶ月ぶりの湖のアゴラ。
今回も滋賀県長浜市木之本町大音の古民家にて開催しました。
今回は17名参加です。
年少さんから小6の子どもたちが来ました。
湖北はいつの間にか秋の装いでした。
湖北は、北陸の気候のため、時雨。
静岡のアゴラの気候のつもりで西に向かうと、この時期はこうだった・・・と思い出し、おばちゃん先生は、すっかり静岡の人になっている事に気づきました。
そう、にわか雨・・・時雨でうっとうしいな〜と思う気持ちが湧き出そうな時に、目の前の大きな虹が奇麗に半円を描いていました。
すると「あ!虹だ虹!」とはしゃぐ先生を見て、「ここは静岡と違って、この時期はよく虹を見るんだよ」と淡々と話をしたら、「いいね〜、すごいすごい!虹だ虹!」と私の言葉なんぞ聞かず、先生は、湖北のこういう天気さえ、喜びに変えてしまうのでありました。
時雨と柿・・・なんかマッチする光景だったので、写真を撮りました。
この土地は富有柿。ちなみに静岡は次郎柿。
さて、虹の興奮を子どもたちに伝え、子どもたちとお話しし始めました。
9月に静岡の里山のアゴラでは、カメの翼君が空に飛んだんだよ!
今日見た虹のように、7つの色の大きな風船をつけて大きなカメ君はそらにフワフワフワフワと飛んだんだ♩
子どもたちは夢中になって聞いています。
で、今日は、モビールとオーストラリアのアボリジニが大事にしているティートゥリという木をもって来たので、その木に紙の造形物を飾るんだよ!
さ〜みんな見ててよ!
紙を半分に折ります。そしてまた半分に折ります。
年少さんのK君も一生懸命先生のお話通りに紙を折っていきました。
さ〜、みんな今度ははさみで、切るよ。
今日は紙の生き物を立たせようと思うんだ。
さ〜見ててよ!
みんな、じっと見ていますよ!
子どもたちはどんどん作品を作り出しました。
京都から来てくれた小2のH君は、聞き手の右手を骨折中。
右手がだめなら左手で!
おばちゃん先生がはさみは手伝うよ!
すると何が出来たか・・・サイだった。
骨折とサイ。
この情景、2年前にアゴラで見たんだ。
当時小学6年生のYくん。聞き手は左手。その左手を骨折。
動かない自分の手。自信をなくしていたY君は右手でサイを描いたんだ。
初めての右手。なのに大変繊細に描いたサイの絵だった。
H君にそのY君の話をしたら、やる気のなかったH君は、どんどん絵を描き出したんだ。
サイってあなたたちにとってなんなんだろうな〜。
僕は大きなモビールを作ったよ!すごいだろう!
外では、先生にもってもらって、電動ドリルで穴をあけたり、ノコギリで切ったり。
年長さんもノコギリに初挑戦。
はじめてのノコギリで、自信がついたのか、次の日の月曜日、不断は自分でしない幼稚園の準備をスタスタと自分で率先してやっていたんだそうです。
自信ってこういう時間から生まれます。
そしてだんだんと出来上がりました。
じゃ〜ん!
今回初めて参加してくれた小4のK君は、いち早く新種のトンボのモビールを作りました。
女の子たちは、ハロウィンツリーをつくりました。
4つ折りにして手をつなぐ人間、ハロウィンの怪物たちが勢揃い!
動物も、虫も、時には螺旋、時には果物。いろんな面白いモビールとツリーの出来上がり!
途中立体紙人形を見て、モビールよりもこれでしょう!って小5のM君は紙で土俵を作って、その下に新聞紙をくしゃくしゃにして入れて、紙相撲が始まりました。
そのM君、モビールように作ったカブトムシに足を作って、合体させて、紙相撲もできるように改造しました。
すごい!
このアゴラに来ている子どもたちを見ていると、昭和の子どもたちを思い出す。
自分たちで工夫して遊び道具を作る。
すばらしい!
おばちゃん先生も感動です。
みんな工作、図工が大好きですね。
そしてお母さんたちへの懇談が始まりました。
子どもたちは外の川にいるカニをみっけ!
いろんな子どもたちが混じって遊んでいます。
いい光景ですね。
男の子たちは、道に寝そべって何やら見ていますよ。
何してるの?って聞いたら・・・
「針金虫だよ。この虫はですね。寄生虫です。トンボの幼虫のヤゴの中に入り込んだ針金虫は、そのまま大きくなって、そのヤゴを食べたカマキリのおなかの中で大きく成長して、カマキリの栄養分を食べています。そして、カマキリの身体をおなかの中で操って、水の中にカマキリを沈めます。
それで窒息死したカマキリのお尻から針金虫は出て、水の中に出て、次の操るものの身体に入るんです。」と小5のいH君が言いました。
すごいな〜そんなこと知っているんや!って言うと・・・
いや〜、本にのっていました。
でも今日初めて針金虫をこの目で見ました。とH君は言いました。
自然いっぱいの中で育っているH君だけれど、まだまだ未知の自然はいっぱいあります。
すると・・・小4のK君は沈んだカマキリを助けました。
でも・・・おなくなりになっていました・・・。
里山はリアルな現実もあるのです。