島田にある学童保育施設の「オレンジ」のみんながやってきた。
夏休みの期間の5日間、アゴラ子ども美術工場にくる事になった。
8月3日の初日が過ぎ、先生は言った。
大変良かった。面白かった。あの子たちはいい♩本当にいい日を過ごさせてもらった。
すごくうれしそうに話してくださる。
その話を聞いて私は、8月7日の子どもたちの教室に伺った。
子どもたちは、いつものアゴラの子どもたちのように絵を描き始めた。
思い思いの絵を思案せずともスムーズに描き出すオレンジの子たち。
優しい面白い絵を描く。
今日は「石膏レリーフを作ります♩」
以前、アゴラの子どもたちも、湖のアゴラの教室の子どもたちもやったね。
この子たちはどんな反応をするのかな。
粘土をこねて皿に雌型を作ります。
時には手の力が弱い子どもさんもいてね〜そういうときは手伝って・・・
高校三年のM君は、すごく几帳面でね、丁寧に丁寧に粘土を均等にのばしていく。
電気、ナット、貝殻、指などなどを粘土に型押し〜。
力が弱いからね、なかなか型を押し込めないけれど、おいしょおいしょ!頑張ります。
「指を押してあげるよ」と先生が小学6年生のMちゃんと高校一年生のNちゃんとKちゃんの指を押した。
「いたいいたい!!先生いたいよ!」っていいながらゲラゲラ笑いながら上手に型押しが出来た。
粉を溶いて、混ぜて、ゆっくり流し込みます。
みんな不思議そう♩
そしてしばらく時間置いて〜・・・
高校一年生のT君は何度も何度も出来た石膏レリーフを触った。
感触を味わう、いつまでもいつまで・・・
M君も、NちゃんもMちゃんも、Kちゃんもうれしそう。
最後に板を紙ヤスリで整理して、そこに自分の石膏レリーフをぺたんとつけた。
出来た出来た♩
几帳面のM君の作品は、すごくリアルに指の形、ナットの形、ねじのグルグルまですごくリアルに浮き上がった。
時間があいて高校一年生のT君が時計に意識を置いた。
T君は、メカが大好き。分解したい。そのつくりを知りたい。知りたくって仕方ないんだよね。
そして仕組みを理解をしてる。T君の世界。
高校三年生のM君は、いつも記録をつける。
書き取り帳に、今日の大事な出来事、覚えておきたい事を書き続ける。
昨日の大事な事は・・・「平和平和平和・・・祈り祈り祈り・・・原爆原爆原爆・・・」そうなんだ。M君はちゃんと記憶する、大事な事を記憶する。