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里と湖のポレポレ時間~

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アゴラの先生と学校教育の違いについて思う事

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近頃、大学は自分が自ら選択するのではなく、その子の偏差値で、振り分けられる。
高校がネックだ。
中学の時高校受験で、進学校、準進、普通校、農、工、商に振り分けられる。
又高校の二年で文系理系に振り分けられる。
優秀という言葉に私たちは騙されてしまうが、とりあえず点数のいい子、特に有利な教科は、
理数系であり、さらに生物より、物理、化学を重んじる。
成績がいい子とは、理系であり、物理、科学ができる方が偏差値で有利だと言う。
ある子が、生物が好きなのに、成績の順で、進学コースの理系、物理に高校の先生に誘導された。
でも理系は好きでないので、成績は伸び悩む。
高校3年で進路を決める時、塾に行く事にした。
塾の教科選択の時に、物理は止めて生物を教えてくれといった。
塾の先生は無茶だと言った。だって高校2年生から選択で、物理を高校の先生の言うように選んでいるから、一年物理の知識はあるものの、生物は一年抜け落ちているからだ。
高いお金払って塾に行くのだから、好きな物を選ぶが本筋。
一年がどうであれ、好きでもない教科を高校の先生の勢いと世間体で流された挙げ句、偏差値のみで大学を選ぶ?
なりたいものになるより、お前の成績ではここだと選別されているだけだよ・・・
大学ってお金だって高いのに、肩書きと教師に言われたから・・・と決めるの?ってこと。
結局、本人は、生物の方が好きだからと生物を一から学んだ。・・・何で二年生で生物を選択しないんだ!?と言いたいが、ま、勢いに流される子供達である。
塾では、この選択が良くて、どんどん生物の成績が上がっていく。
その後アゴラの先生のアプローチで行きたい大学の、いきたい学部の、いきたい教授のところで学び始めた。そして研究室に行き来して、いろいろ研究を手伝った。

でも・・・その研究室にいる人たちは中学から論文を書いていて、その学部のその研究室に入ってきた子は、入学するなり、死んでいた生き物の解剖をしたいと先生にいって、それをレポートにまとめた・・・こういう人たちがいっぱいで、中学の自分、高校の自分、今の自分を思うと、その勢いや論文を書くという夢中になる思いが足りなさすぎて・・・とその子は落ち込んでた。
アゴラの先生はいう。
比べるんだね、みんな。
ずっとずっと比べてる。あの子が優秀・・・あの子がすごい・・・
夢中になれないって落ち込む・・・なぜ落ち込む?
自分だけを見れないのさ。
他者と僕、私・・・
博士になるには論文・・・
このパターンも卒業しなくっちゃ〜。
生き物が好きで、絶滅危惧種の保全をやりたいが主体でしょ?なら、優秀のパターンを頭からはずすことだな。

抜けきれない競争の中の世間体。
かわいそうだ。
私も確かにそうだった。
純粋な教育が小中高で確立されず、他者と自分という競争にいつも置かれている訳だから。
この概念を外してあげる事って難しい。
だって家庭が競争をいつまでもあおっていたなら、子どもは大半は親の顔色伺って進路って決めちゃう訳で・・・
大学は、小中高と違い、やっと自由な教育、自分主体の教育を受けられるのに・・・もったいない。
だから、この競争という概念を大人が一人二人と自ら外してあげないと、子どもはずっと苦しいのです。

私最近、アゴラの先生のアプローチって画期的だと思うんです。
というか、今までの教育って、すごく子どもにしんどい教育だったんだな〜って思うんです。
学校教育は、夢を職業に置き換えて伝えているように思います。
また、この夢に到達するには、この道を行くのが本筋だと、集団教育の中で伝えます。
つまり、断崖絶壁の山を子供達の前に作って、この山を登れって言います。
険しいぞ!大変だぞ!って、特に高校受験の時に教師から言われます。
この成績なら難しいから、もう少し小さな山にしたらとか、否応無しに世間のパターンの塾に通い始める。
コツコツと一生懸命このパターンをやると、いつか夢は実現しますって・・・
でも、とてつもなく高い、断崖絶壁の山を見て、子どもは、怖くなったり、無理だとしてしまう子だっています。持続力がつかない子もいます。また、夢というより、良い成績を取っての優越感とかで競争に勝ち抜く事の先にただこの道を進んでいたら・・・?

アゴラの先生は、子供達にトントンと肩をたたいて、こっちこっちって言います。
何々?って子どもはアゴラの先生の後ろについていく。
すると、残骸絶壁の山の裏には、なだらかな道がついていました。
木々に覆われ、草花が咲いています。
子どもはその光景を見て。わ〜って喜んで興奮します。
来てご覧って、先生も一緒に歩き出したら、目の前にバッタがキチキチと飛びました。
ほらほらあそこにもって先生は遠くの空を指差しました。
ハヤブサが旋回し、目の前の竹やぶに急下降!
えええ?ハヤブサはメジロの捕獲に失敗しました。
子どもはまじかで見たハヤブサに大興奮。
そしてどんどん山を上がっていくと、目の前にカモシカ!
わ〜!なんだここは?って思っていたら、いつのまにか、頂上についていた。
夢達成!
なんだか軽やかな夢達成!
なんで?
競争なんてなんのその・・・面白いからただその先が知りたいから歩いただけ・・・興奮したからその勢いで山を登れただけ。美しかったから・・・これが知的好奇心。
私の好きなことをやること。
先生の教育…はぐくみってそこなんです。
パターンに埋もれ、勝ち抜く為の夢って夢じゃない。
生きること、生まれでた意味まで教えてくれているようです。


もう一つのお話。
この間のびわ湖の野鳥センターでのお話から思った事。

学校教育は、子供達を飛行機に仕立てて空を飛べって言っているように思います。
つまり、飛行機が飛ぶ時、滑走路をゆっくり加速して、エンジンをふかしてググググググ〜ン!って一気に飛び上がります。
そして目的地に向かいます。
途中で空高く飛べず、エンジンをふかすだけで、燃料切れで飛べないってこともあります。
アゴラの先生のアプローチってこの間の鳥のお話に似ているんです。
アゴラの先生のアプローチは次列風切り羽を使うんです。
鳥は次列風切り羽を使って上にふわ〜っと舞い上がるんです。
次列風切羽は、子供達にとって好奇心と存在を認められる事。
そのワクワク感と安心感が身体を軽くし、ふわ〜っと意識を軽やかにします。
上に上に上がって飛んでいる鳥のよう。
空・・・高い所から眺める景色・・・鳥瞰図といいますが、まさしく子供達は、地上にいるよりも鳥瞰図的に物事が見れるのです。
二次元から三次元。
というと、物の見方が、直線だけでなく、平面だけでなく、あらゆる方面から見る事ができる。
すると、もっと多視点になって物事を捉える事ができるんです。
そして飛んでいきたい所に初列風切り羽を使って前に飛んでいきます。

鳥の軽やかさと飛行機が飛ぶ様子。
それがアゴラの先生のアプローチと既存の教育の違いなんだと思ったのです。
頑張れ頑張れと奮い立たせて頑張る教育と、本人の好きな事をやり、生まれたままのあなたがいいんだという当たり前の存在を認める。
優秀だとか、秀でてるとかと世間に褒められることと、生まれたままのあなたが良いと褒められることの違い。
次列風切り羽は、一振りするだけでグン!と空に上っていくんです。
この軽やかさを子供達に、、、大人たちにも知ってほしいんです。

アゴラではいろんな方面に進学しています。
絵がぜんぜん描けなかった子が短期間で絵が描けるようになった子は本当に多く、他の分野でも先生はパターンではなく、興味を示し、何の為に学ぶのかを子供達に伝えます。
*注:ただこのアプローチは、あまりにも子供達にとって軽やかで、夢の実現が自分の力だったんだと、後々この好奇心と続ける事を怠ったら、知らぬ間に急下降しちゃいます。
子供達へ・・・
どうか、知的好奇心が電動力です。飛べたはいいがと、又競争の渦の中に再び入らないように。



ー「子どもと菌と戦争史2」のチラシよりー


=--薬と子ども、子どもと戦争、戦争と菌--=


 里山の風景はここ2年で大きく変わった。老齢化した耕作者は、茶草葉農法の茶畑を止めた。

竹が生い茂る荒れた茶畑,手間のかかる米づくりは,休耕田と畑に変わりつつ細々と続く。にぎやかだった蛙の鳴き声は,何かおとなしく聞こえる。社会を取り巻く事象の変化は、まず子どもたちを襲った。いつの時代もそうだが子どもたちからなのだ。敏感で窮屈な思いをもちながら、力ずくでは敵わない子どもたちは、学びの場で、地域で、家庭で「おとなしく」と嗜められ、逆らえば、問題児としてあつかわれる。親や教師は、子どもをカウンセラーへ、時には、診療内科の医師に委ね、病名がつく。従来のちょっとわからん子ちゃんやいたずら坊主に病名が付けられると、精神薬投与が始まり、本来の自分ではない自分に変えられる。これが“教育の医療化”?この数年、アゴラで見た子どもを取り巻く現状だ。大人は子どもがおとなしくなったと「ほっと」する。ほんとにこれでいい?教育

の医療化って?医療産業が儲かるって?国の軍産学共同の推進の中、軍需費の拡大って?弾道

ミサイルの国の対応???里山の空はいつの間にか軍用機が飛び交う。煮えたぎります。本当に今何が起こっている?腹の記憶が沈んだ歴史を呼び覚まします。今日、地の脈に新水流れる。


アゴラ子ども美術工場 渋垂秀夫






by agorakodomo | 2018-01-20 18:20 | 伝えたいこと